嫌いなものを最後まで残す子どもがいる。嫌いだから当然最後まで残る。そして、嫌いなものだけ残るから一層食べられない。
おかずはご飯と一緒に食べるからこそ意味があると改めて話をする。おかずだけ残すと味が濃すぎて、好きな人でも食べられない。
苦手だと報告に来た子どもに、おかずを少しだけ食べて、その後にすぐご飯を食べてごらんとアドバイスをする。ご飯の味でおかずが消えるから、と。
実際にやってみて、意外においしかったという反応は何度も聞いた。結果的に全部食べた子どもも何人もいる。
6年生で、納豆が嫌いで今まで一度も食べなかったという子どもがいた。
「ご飯に埋めて少しずつ食べてみたら」
と話してそのままにしておいたら、しばらくして
「先生、食べ終わりました。意外においしかったです。」
と報告。よかったね、とこちらも軽く返して終わりである。
ちなみに彼は、1年生から一度も納豆を食べてこなかったのである。(笑)
もちろん、それでも食べられない子どももいる。その時は思い切り減らしていいことにしている。先の「おかわり復活制度」もあるので、食べられた時に食べればいい。
エビフライがごくまれにでる。尻尾はどうするかという話になる。強制しない。
「家で食べている人?(挙手)食べていない人?(挙手)どっちでもいいからいつもやっているようにしてください。」
これで終わりである。(まあ、どうでもいいことである。)
「ちなみに先生は食べます。意外においしいことに気づいてから食べてます。」
と付け加えると、今まで食べてなかった人でも食べることがある。かくして、エビフライのしっぽは少し残るだけである。(念のためだが、食べなくていい。)
魚に皮がついているときも同じである。家の習慣に合わせなさいと言っておけば、後は子どもが自分で判断する。
デザート類をいつ食べるのかと聞かれるときがある。
「基本的にはいつでもいいのですが、甘いものは先に食べると脳が『もう満腹です』と間違った信号を胃におくることがあるので、先生は最後に食べることをお勧めします。」
と伝えている。
低学年の場合は、最後に食べようねとそろえることが多い。先に食べて本当にほかのものが入らなくなる。学校給食に慣れてきてから自分で判断させても遅くはない。
給食指導ラインナップ(掲載しているものはコロナ対策前のものです。ご承知おきください。)
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給食指導 時短の思想
給食指導 配膳のコツ
給食指導 セルフサービスの意味
給食指導 おかずをつぎ切る
給食指導 完食よりマナー
給食指導 食べ方基礎知識
給食指導 食べ方の指導(高学年)
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