準備・後片付け その2
そうはいってもどうしても一定の時間がかかる。
学校によっては、同一学年の使用割が同じ日に連続して配置してあるところもあるだろう。
火曜日の体育館は1時間目から3時間目までが、6の1、6の2、6の3となっているような状態である。
これだと、準備は6の1が行うが、片づけをせずに終わることができる。出された道具を2組が使い、またそのまま置いておく、次の時間は3組が使い、最後に3組が片付ける。
5分程度の短縮になり、それだけ主運動の時間を確保できる。
このままだといつも2組が何もしなくなるので、日によって学年内の順番を入れ替えるような工夫をすればなおいい。
運動場にラインを引く場合も同じである。
ただし低学年の場合、引くラインの量が多ければ事前に教師だけで引く必要もあるかもしれない。
私の場合は、なるべく線を引かなくていいような活動に変えるが。
実はバスケットやサッカーなどでも、子どもが昼休みにドッジボールをするときのように、足でラインをひくだけでやっていた。(これは賛否あるだろう。笑)
まさにドッジボールと同じで、厳密なラインが子どもたちのその時の運動に必要とは思わなかったからだ。要所にはマーカーを置いていれば、問題ない。
およそのラインでも子どもたちなりに調整して、出たとか出ていないとか判断していた。
ラインを引く手間と比べて、必要なら引くという感じだった。
後片付けは、教師が必ず確認する。
安全確保のためである。次の学級が使う時に危険な状態になっていないか、あるいは元の場所に元の数だけあったかなどを確認し、体育用具室や体育館の器具庫の施錠も教師がかならずやっていた。
これは子どもに任せるべきことではないと思っている。
そうすると、担任の教室戻りが若干遅くなる。
子どもたちには次の時間の始業時に取り組むべきことを指示しておき、空白の時間を作らないようにしておいた。(そうまでしても、安全を優先していた。)
こういう段取りも目立たないが、体育の授業を安定させる。
体育指導 「主運動」の時間を確保するための微細シリーズ
01 「主運動」という視点
02 着替え
03 教室移動
04 教室移動(高学年)
05 教室移動(残り時間)
06 準備・片付け
07 準備・片付けの微細なコツ
08 準備運動・集合
09 器具・用具・道具の整備
10 使用割
11 学習カード
12 個人の主運動を確保1
13 個人の主運動を確保2