やってはいけない学年打ち合わせの方法
学年主任が中心になって、学年打ち合わせをすることが多いだろう。
その中でやってはいけないことを紹介する。
1 打ち合わせを勤務時間外に設定する。
前号にも書いた。(参照)何度言っても言いすぎることはない。
終わる時間も勤務時間内になるよう全力を尽くす。
2 突然打ち合わせを始める。
予告なく思い付きのように始めるのは、チームの生産性を著しく落とすことになる。
地元ではどの学校でも、週に1回程度の学年打ち合わせが予定として組み込んである。
その時間の中で終わるようにする。
3 「どうしようか?」と切り出す。
原案のない提案によって、一から話し合おうとする。
切り出された方も、「どうする?」と言われても正直困る。
これが、仮に数週間前からこんなことを話し合うから意見を用意しておいて、と言われていたのであれば話は別である。
今日初めて見た案件で、どうする?と言われても答えようはない。
しかも、中には実は自分の腹案はありながら、意図的に丸投げのふりをして、最終的には自分の思うように持っていこうとするような面倒くさい腹芸を持っている人もいる。
これはメンバーの精神が折れる。
意見を求められても、どうせ反映されないと分かっている。そんな場で意見を言うわけがない。
打ち合わせが苦痛に終わる。
4 緊急すぎる案件
行事の話をしないといけないのに、いつまで経っても議論のテーブルに上がってこない。
ようやく打ち合わせに入ったのは、もう子どもたちに指示を出さないと間に合わない時期。
もはや検討にも相談にもならない。
5 決定事項をいとも簡単にひっくり返す。
前の週に話しあい、決定したことを、突然「やっぱりさあ」とひっくり返す。大した根拠もないのに、これを繰り返すと、打ち合わせそのものの価値が失われていく。
学年主任シリーズ 意外に語られてこなかったことに独断と偏見で切り込みます
01 先の見通しが第一の仕事
02 勤務時間は厳守!
03 やってはいけない打ち合わせ
04 チームでの合意形成の方法
05 初任者の教室を1000回見た
06 高段の芸「評価基準」
07 新しいことに挑戦しよう
08 時数計算は決して粗末にしない
09 そろえることより説明責任
10 仕事の任せ方