新・教育技術シリーズ

　まずは全体の主運動の時間を確保し、その後に個人の主運動を確保するための手立てを打つ。体育であればいかなる単元も同じです。

　体育の授業では上達のコツを教える技術と同じくらいに、子ども個人の運動量を確保するための技術や工夫も必要です。

　体育の学習カードは必要ない、あるいは、あっても必要最低限の記録にとどめておきます。主運動の時間を確保するためです。

　体育は用具などのほかに場所の確保も大切です。大規模校では調整も大変だろうと思いますが、ぜひともベストな選択を。

　物がそろわないと体育の授業は成功しません。計画的な予算配分によって、常時物が足りている状態を作る必要があります。

　体育の準備体操は、教師がリードして適切なメニューを選ぶ方が、けがの防止にもなるし、運動能力の向上にも役立ちます。

　体育は動きのある教科で、器具・用具もたくさん使います。油断すると自己の原因になるので、慎重に点検します。

　準備と片付けは急がせるよりは、安全と協力を指導する方がずっと効果があります。日ごろ使わないものですから、指導を入れましょう。

　子どもたちに時間を意識させるための方法の紹介です。一方的に叱るよりは、はるかに効果があります。

　一度約束をしたら、必ず実行するという決意を示すことも必要です。子どもたちもその体験を通して、時間の大切さを学びます。