バスケットボールの指導 授業の展開(練習風景)
学習のゲームとゲームの間にある練習時間は、4チームであれば2面のコートをそれぞれ半分ずつ使わせる。
子どもたちは初期のころは、個人のシュート練習をすることが多い。はやり、シュートがやりたいという気持ちが行動に出てくる。
実際にゲームでは、シュートを打つ回数がそれほど変わらなくても成功率で勝率が変わってくるような状況もある。子どもたちは、シュートが成功すれば勝てると思ってくる。
この時期には、教師もシュートの成功率をあげるような助言をする。
膝を使ったフォーム、指先まで伸ばし目線をゴールに固定すること、内側の黒い枠を生かすこと、柔らかくボールを置くようにシュートすることなどである。
同時に子どもたちは、まだボール慣れの段階であるから、動きもぎこちない。
絶対にマイボール(一人一個)は必要である。
パスの練習もさせておくといい。飛んでくるボールを怖がらないこともゲームを進めていくうえで大切である。いろんなボールを投げて、いろんなボールを受け取るという経験も必要である。
実はゲームでドリブルを使わないのだから、シュートは必ずパスを受けてからすることになる。ということは、「パス&シュート」という練習をしておいた方が実践的である。
こうしたことは、子どもたちの練習を見ながら、教師の方で適宜アドバイスを入れていく。
あるチームが練習をしだしたら、次第に広がっていくので、全員を集めて指導するという形態をとらなくてもいい。
やがて、練習は少しずつゲーム形式になってくる。
チームを半分に分け、ハーフコートの3対3や4対4をするようになる。
個人のシュート練習から、チームのゲーム形式の練習へと自然に移行してく。
この移行は、子どもたちのボール慣れの期間と関係があるように思っている。ボールに慣れてくれば、自然に互いのかかわりの中で練習しようとする。
それにゲームを通して、パスのつながりの大切さにも気づくようになっていく。
時々、あまりにシュート成功率が低いために、シュート練習に戻るチームもあるが、それぞれに自分たちの考えなので任せることにしている。