バスケットボールの指導 運動の特徴
バスケットボールの特徴を上げておく
1 ゴールが高い位置にある
いうまでもなくこれが一番の特徴。それもゴールは小さい。高い位置にある小さなゴールに投げ入れるという動作自体が、技術を要する。
だからこそ、入るととてもうれしい。
2 ボールが大きい
バスケットボールはボール運動の中で最もボールが大きい。大きいのでコントロールが難しい。
また慣れない子どもたちにとっては怖い存在となる。怖がるために受け取り方がまずいと突き指しやすい。
3 身体接触は原則禁止
狭いコートで選手が動き回るために、危険度が高くなる。そのため身体接触は原則禁止である。接触できないための攻め方、守り方がある。
4 ボールをもって歩けない
ボールを保持したままの移動はドリブルだけ。2歩までは許されているが、これは実際には方向転換につかうだけである。
5 人数が少ない
正式な試合でも5人対5人である。そのため、事実上攻めと守りは分担がなく、瞬時に判断して自分の動きを決めなくてはいけない。運動量が多くなる。
こうした特徴を知っておくと、授業を組み立てるときの参考になる。ルールは、そのスポーツが進化していく過程で作られるものが多い。つまり、経験の蓄積の結果であり、運動の歴史であるともいえる。
だからこそ、まだ上達の途上にある子どもたちには適応しないルールもあるだろう。この基本を知った上で、その時々の臨時ルールで対応することも可能となる。