体育指導6 準備・片付け

体育授業のコツ

準備・後片付け

 準備と後片付けは、やみくもに急がせてはいけない。けがをする危険がある。
 単元の導入では、道具・器具の移動については指導が必要である。
 段取りがよくなれば、急がせなくても自然に速くなる

 安全に気を付けることが第一である。
 例えば跳び箱は段を分解して運ばせるが、学年に応じて運び方を明確に確定する。

 マットは引きずらず2人以上で運ばせる。踏切板も2人以上である。

 走り高跳びのバーは、先が人にあたると危ないので、必ず2人で両端をもって運ぶようにさせた。

 安全の次は役割分担である。
 跳び箱の場合は、グループ単位で準備をさせる。そして早くできたところは他のグループの手伝いをさせる。

 ボール運動の場合は、ボール、得点板、ビブスなどの準備があるから分担のローテーションを決めておく、先にも書いたが、着替えが男女交互の場合は、男子が準備する時と女子が準備する時のパターンを決めておく。

 集合と準備は、場合のよって順番が入れ替わる。安全と時短を考えてどちらを先にするか決める。

 片付けも同様である。グループ単位で片付ける場合は、早く終わったところが手伝う。

 体育館の場合は、手が空いた人から窓を閉める。それでもやることがなくなったら、集合という段取りにしておく。

 準備や後片付けを短くする方法は、一部の子どもたちだけが動かないようにすることである。動いている子どもと待っている子どもがいる状態が一番もったいない。

 体育館で跳び箱運動の授業の後片付けの話。全ての片づけが終わって集合する。そこで
「今日の片づけで、他のグループを手伝ってくれた人?」(挙手させる。)
「窓閉めをしてくれた人?」(また挙手させる。同じ子が手を挙げることもある。)
「ありがとう、君たちのおかげでこうして早く片付けが終わりました。」
 と短くでいいからほめる。

 こうした行動が集積されていくことで、子どもたちも成長し学級も向上していく。

体育指導 「主運動」の時間を確保するための微細シリーズ
 01 「主運動」という視点
 02 着替え
 03 教室移動
 04 教室移動(高学年)
 05 教室移動(残り時間)
 06 準備・片付け
 07 準備・片付けの微細なコツ
 08 準備運動・集合
 09 器具・用具・道具の整備
 10 使用割
 11 学習カード
 12 個人の主運動を確保1
 13 個人の主運動を確保2

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