算数の道具
ものさし、定規、三角定規、分度器、コンパスなど算数でも道具を使う。
これらは、使う期間が短い。短い時間に使い方を指導し、学習に役立てるようにしなければならない。
そのためにも、できるだけいいものを使わせるように指導する。
できれば学校で準備ができるものは準備した方がいい。その方が、同じものがそろうからである。竹のものさしは学校で一括して購入しているところが多いのではないだろうか。
その後の使用頻度は低いので、学校の一括購入で十分であろう。
同じことはそろばんにも言える。是非はともかくとして、今そろばんを使うことは多いとは言えない。大切な文化だと思うが、学校教育の中で普及させ発展させるだけの余力はない。短時間の指導にならざるを得ないなら、学校で購入しているものを毎年使わせる方が、保護者のへの負担軽減にもなる。
電卓も同じである。最近は学校の一括購入が増えているが、自分は自費で20台近くの電卓を買っておいた。必要な時に2人1台の割合で貸し出すことができた。手元に電卓があるとかなり重宝する。
分度器、三角定規、コンパスなどは使用する学年になったら、図工の教材のように学校で一括して購入し、代金を保護者に支払ってもらう方法がいい。
これならば、子どもたち個人に返すことができると同時に、学校で同じものを使わせることができる。
残念ながら各家庭で用意させると、少しばかり困ったことが生じる。コンパスのねじの部分がゆるく、回しているうちに広がっていくものがある。三角定規にキャラクターがついていて目盛りが読みにくいものや、透明でないために使いにくいものなどが出てくる。分度器が透明でないと本当に使いにくい。
分度器は、形がまちまちである。いざ指導しようとすると、個人対応に迫られることがしばしば生じる。時間の無駄である。
学校で同じものを購入しておけば、そうした問題は解決する。ついでに言えば、学校で多めに購入し保管しておいて、忘れ物があったときに貸し出せるようにしておくとなおいい。
忘れる子どもが悪いなどと言って、放置しておくとそのままずっと持ってこないままの場合もある。いいことは何もない。