ブレスなしで12m。
理屈をいえば、12mで一回ブレスをして、もう12m泳げば目標達成である。
しかし、そうはならないところに面白さがある。
まずは「泳ぎながら1回ブレス」を目指そう。
泳ぎながらブレスする方法はいくつかある。
1クロールのように顔を横向きにしながらブレスする
2クロールの泳ぎ方で顔だけ前に出す。
3クロールの泳ぎ方でブレスの時だけ平泳ぎのような手かきにしてブレス
4バタ足+平泳ぎの手かきでおよびそれにブレスを加える
どの泳ぎ方でもいい。子どもがやりやすい方法と選べばいい。正式な競泳種目に出るわけではない。あくまでも25mを泳ぎ切ることが目標である。
どの方法であっても初期の段階では、ブレスを瞬間に体が沈む。この体の沈みをいかに最小限におさえ、短いブレスの時間に最大限の呼吸ができるかが課題であることにはかわりはないのだ。
これまでも子どもたちに選ばせてきて、その都度自分ができそうな方法でチャレンジしてきた。
子どもたちにもクロールのイメージがあるようで、顔を横向きにしてブレスするものだと思い込んでいるところがある。どれでもいいと言っても、あまり変わらない。
とりあえずやってみてごらん、と泳がせてみたら、2クロールの泳ぎ方で顔を前に出す方法か、3クロールの泳ぎ方でブレスの時だけ手かきが変わる方法のどちらかになる。
時間との兼ね合いもあるので、(このころになると、そろそろ水泳学習の単元も終わりに近づいてくる。)クロールの横向きブレスを教えることにした。
結果的に前に顔を上げても泳げればいいので、難しい横向きを指導する方が役に立つだろうという判断である。
子どもたちも(難度は高いのだが)それができるようになりたいという思いがあるようだった。