あらゆる学習活動は進化していく。進化していくように指導をしなければならない。
学年が違えば、それだけ高度なことができるようになる。それと同じく、一年の間でも進化していく。だから、四月に求めていることと、三月に求めていることは当然異なる。
1 速くなる
同じことをやっても、かかる時間は短くなる。学習の準備、片づけ。給食や掃除も同じである。
視写、計算、さまざまな学習も同じである。
2 早くなる
かかる時間が短くなるだけではない。取りかかるまでの空き時間も短くなる。素早く行動できるようになる。
3 増える・多彩になる
「気が付いたことをノートに書きなさい」という指示で、内容が増えてくる。意見を求めると様々な視点から切り込んでいけるようになる。
また、今までに一つずつしかできなかったことが、複数を同時にできるようになる。
4 覚える
同じことを繰り返していると、記憶してできるようになる。朝の会の司会などが、これにあたる。
5 工夫する
同じことをやっていても、そこにオリジナリティが入ってくる。
6 批判する・代案を出す
教えられたことだけをするのではなく、自分の意見を付加するようになる。自分なりに修正したり、辞めたり継続したりすることを判断できるようになる。
7 目標が設定できる
自分で次のステップを決め、自律的に動けるようになる。
こうした進化を促すのは、もちろん教師の指導の結果である。