教室掃除は子どもたちの机が前に詰めてある状態から始まる。
ほうき係は3人程度でいいだろう。高学年なら2人でもいい。
教室後ろから、ペンキを塗るように前へ前へと掃いていく。
ぞうきん係はバケツに水を用意して、ぞうきんがけの準備をする。
後ろ半分をほうき係が終わりそうになったところで、ぞうきん係もスタートする。人数は6人もいれば、十分に足りる。高学年なら4人でもいける。
教室の後ろ半分をぞうきんで拭き終わったら、子ども用に机を今度は後ろに詰めるために移動させる。
このとき、運ぶ係は、ぞうきん係だけである。ほうき係は、机といすが移動した後に見えてくるごみをさらに前へ前へと押し込んでいく。
最後の机を運び終わったところでほうき係3人は互いのごみを集める。
その間にぞうきん係がスタートする。流れがスムーズにいけば、ほうき係が完全にごみを取り終わるころに、ぞうきんがけも終了する。
今度は机をもとの位置に戻す。
これはほうき係も一緒にする。(ほうき係は仕事が終わっている。)
机がおよそきれいに並んだら、ぞうきん係は窓枠などの「指ぞうきん」をする。ほうき係は、棚の整理などをして仕上げる。
窓枠などの掃除も終われば、ぞうきんをすすぎ、バケツの水を捨てに行き、終了である。
人数が少なくても10分もかからない。
廊下同様に、待っている間が暇だという状態を作らずに、常に作業が少しずつ重なるようにする。そうすると、全体の動きはスムーズになる。
協力して仕事をする、というのは自分だけ暇にならないようにする、ということとほぼ同義であると考える。行事や体育の準備なども同じである。30人のうち実働が5人なのと、30人が一斉に取りかかるのとを比べれば、終わる時間はどちらが速いか言うまでもない。
そうした段取りの仕方を具体的に教える。
清掃指導ラインナップ
一から十まで教える清掃指導
目標を明確にする清掃指導
本末転倒の清掃指導
清掃指導(ほうきの使い方)
清掃指導(ぞうきんの使い方)
清掃指導(安全な机移動)
清掃指導(机移動の段取り)
清掃指導(廊下掃除の段取り)
清掃指導(教室掃除の段取り)
清掃指導(除草作業と外掃除)
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