教室掃除の時には、子どもたちの机を前に後ろにと移動させなければならない。この時にも配慮が必要である。
どの学年でも引きずらせないのが原則である。
何より、うるさい。この騒音が苦手な子どもも多い。引きずるような持ち方をするのは教師の指導が入っていない証拠であり、運び方が雑で、中の荷物を落としてしまったり、運んでいる途中で机を倒してしまう危険もある。
また、机の上に椅子を乗せた状態で運ばない。
運んでいる途中で椅子を落とす危険がある。一度に運べて便利なように一見思えるが、重たくなる分だけむしろ手間がかかる。
1 低学年の場合
机に対して相対的に体が小さい。だから、持ち上げようと思っても、持ち上がらない。重さもあるが、身長が足らないのである。
机の移動は、二人でさせる。
移動方向に対して横向きに立ち、二人とも横歩きで歩くようにする。
天板を持つのではなく、机の脚の真ん中あたりを持たせる。高い場所を持つと、持ち上げにくいが、低い場所を持つと簡単に持ち上がる。
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2 高学年の場合
一人でも運べるようになる。
おなかに当てて持ち上げると、机が傾く。だから座る側から持とうとすると中の荷物が落ちる。座る側と反対側から持つようにする。
前後に机を移動する際に、後ろ向きで移動する場面が生じるので、注意が必要である。
私は、高学年が椅子を運ぶ時には両手で二台ずつ運ばせていた。無理はさせないが、できるなら、そうやって運ぶと時間の短縮になると伝えておいた。
移動の際に机ばかり運ぶ子どもと、いすばかり運ぶ子どもが出てくると不公平が生じる。ちゃっかり椅子だけを運ぼうとする子どもも出てくる。
椅子は2台一緒にというルールによって、不公平感は解消される部分もあるだろう。
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