この話は、子どもたちとの出会い「学級開き」で話をしました。高学年向け
これから新しい一年が始まりますが、君たちに大切な話をします。
君たちの全員が、この学級は一年間いい学級になったらいいなと思っていると思います。
しかし、自分は友だちに悪口ばかり言う。友だちをいじめる。勉強はしないし、友だちの邪魔をする、係や当番の仕事はしない、友だちが話しかけても無視する、教室のものを壊したりなくしたりする、そんな態度でいながら、「この学級は全然楽しくない」というのは、よくありませんよね。
いい学級というのは、先生や友だちが作ってくれるものではありません。ましてや勝手にできあがるものでもありません。
それぞれが努力をしていかなければなりません。
だから、これから一年間考えてほしいのです。
学級が君に何をしてくれるか、ではなく、君は学級のために何をしてくれますか。
<補足>
これはアメリカのケネディ大統領の就任演説からそのまま学級用に使わせてもらった。
単なるコピーではなく、これが民主主義の基本的な考え方だと思うからだ。
日本国憲法にも「国民の不断の努力」とある。構成メンバーのそれぞれの努力なくして社会の向上はありえない。
学級という子どもたちの生活の基本の場でも同じスタンスでいてほしい。
これは、年度当初に話すだけでなく、時折繰り返した方がいい。
例えば、グループ活動をするときや給食をグループで食べるときなど、おとなしい子や話が合わない子がいたときに「このグループは盛り上がらない」と愚痴を言う子がいる。
そうした子どもたちに「で、君は何をみんなのためにしたのですか。」と問い直すことはできる。
この話は、先にも書いた「心の貯金」とも連動する。