ずっと前から、単純な記憶学習というのが嫌いだった。
中学まで大好きだった英語が、高校に入って嫌いになったのも、同じ理由である。
英単語だけでなく、歴史の年号や、化学式ともかくあらゆる「ともかく覚えろ」という学習は全て拒否していたと言っていい。
嫌いだと思っているから、いくらやっても覚えない。覚えないから、さらに嫌いになる。
そもそも、単純に記憶したからと言って何の役に立つのかとずっと思っていた。
単語だけをぶつ切りで覚えたとして、それが文章の中に出てきたときに思い出せるのかという根本的な疑問があった。
今でも半分は間違いでないと思っている。
知識とは、それまでに頭の中に入っていた知識との関連によって定着する。知識にもネットワークが存在するのだ。
社会科は子どもの頃から好きだった。
だから、どこが記憶の起点かは分からないが、新しく入った情報を自分なりにネットワーク化できたことは、かなり安定的に記憶している。
世界史だけは今でもだめだが。
英単語の話に戻る。
思うところあって、英単語を覚えるという「単純な記憶学習」を始めることにした。
高校では嫌いになったのだが、もともとは英語は大好きだった。
中学の頃から、NHKのラジオ講座に育ててもらっていた。塾にも行かなかった自分にとって、最良の学びの場だった。(おかげで今でも発音はほめられる。)
それで数年前からラジオ講座を復活して、聞いていたのである。趣味の世界だから楽しい。
単語は、何度も出てくるうちに自然に覚える程度だったのだが、趣味だから困りはしなかった。
しかし、ある時ふと語彙が全く増えていないことに気づく。
学び直しの年数が長くなった分、その成長の遅さに自分でも驚き、そして落ち込む。(笑)
これは何とかもう少しレベルアップしたい、とあれこれ勉強法を調べた。
結果として、単語を頭に突っ込むのは避けられないことが分かった。
本屋で単語勉強の本を買って一読した。
見たことある単語がずらりと並ぶ。さすがに長くやってきただけのことはある。
しかし、全くと言っていいほど日本語訳が出てこない。これはストレスだ。
ということで、この断片的な記憶しかない単語たちを全て制覇して、初見の文章でもサクサクよめるようにする、というのが今の目標である。
嫌いな「単語の記憶学習」をどうやって進めているかは、もう少し成果が上がって報告する。