退職して家で仕事をしていると、曜日は関係ない。ゴールデンウイークも関係ない。
世間が「九連休になるのか、ならないのか」というような話をしているが、家にいる自分にはあまり関係のないことなのである。
しかし、習慣というのはおそろしいもので、生活のリズムはきっちり一週間である。
ときおり、
「あ、明日は土曜日だから、いつもよりたくさん本が読めるぞ。」
などと本気で考えていて、しばらくそのままだったりする。
そして、ふと気づく。
「あ、土曜日だからではなく、今でもしっかり読めばいいじゃん!」
つまり、私の場合は土日が楽しみというよりは、土日には時間があるからあれこれできるけど、平日は忙しいから無理、という言い訳を心の中で何度もやっているというわけである。
今回の連休でも、
「さて、三日は何をしようかな。」
なんて考えているが、一日も二日も同じように時間は流れているのだ。
しいて言うなら、休日は都会に出ると人が多い。
特に五月三日、四日は福岡では「どんたく」がある。公称「日本一人が集まるお祭り」だそうだが、実際のところは分からない。毎年そうなのかもわからない。
「我が祭りこそ日本一」というところがあったらごめんなさい。
問題は、そこではなく、ともかくこの「どんたく」は人が多いのである。
そうでなくても、外国人観光客が復活して、町の中は多国籍でにぎやかな上に、この祭りである。
本当に(福岡の人間としては)申し訳ないのだが、私はもうともかく出かけないでひっそりとしていることが多い。
自分自身は毎日変わらない生活をしているのだが、世間はそうではないので、やはりカレンダーを無視した生活はできないのである。
さて「毎日が日曜日のようでいいね。」と言われることがある。
しかし、これはちょっと疑問でもある。
毎日が日曜日なのだが、働かないわけにはいかないから、「毎日が日曜日だが、その日曜日に休日出勤を毎回行っている」という状態である。
今日は休日だから仕事をしない、という日は退職してからほとんどなかった。
それこそ日曜日も祝日も同じである。
今度の連休も、家にこもるからデスクワークができると思っているくらいである。
それがいいかどうかは別問題かもしれない。
個人的には、誰にも縛られないのは快適だが。