人間はどのような条件で成功するのか、という研究がなされている。
その中で、成功の多くの理由が「偶然」の結果という研究もある。
成功者と呼ばれる人は、確かに努力や才能もあったのだろうが、それが成功の要因の全てではないということだ。
と言ってしまえば、成功者の後追いをしようと思った人は元の子もないかもしれない。
私もそう思った一人である。(笑)
しかし、ここにもう一つ別の本から読んだ話が付け加わる。
仕事を進めるときに、大量に試みよ、という話がよく出てくる。
例えば営業のテレアポにしても、アポを取る回数が多ければ、営業成績もよくなるのは、当然の話である。
だとすれば、先ほどの「偶然論」も捨てたものではない。
物事が起こる確率は通常「ベルカーブ」と呼ばれる正常分配曲線を描く。「偶然」が起こる確率も同じである。特別な確率論でなされるわけではない。
だとすれば、単純に回数が多ければそれだけ偶然に遭遇する確率も上がるというわけである。
エジソンが電球のフィラメントに竹を使用したという話がある。
竹が適していると発見できたのは偶然かもしれない。
しかし、竹に至るまでに、膨大な試行錯誤を繰り返している結果、出会ったのだと思えば努力が成功に結び付いたという理論は、やはり成立したと言えるだろう。
一見、「偶然論」は未来のの成功への道を閉ざすような気にさせてしまうが、行動の量が多ければ単純に確立を上げていくと思えば、やることはおのずと見えてくる。