演算決定その3 文章題の構造
ここで文章題の構造を大まかに見ていく。
文章題は大きく2つの構成で成り立っている。
条件
問い
条件 ある2つの数値を示す。
例 男の子が3人います。女の子が2人います。
問い 2数の関係を示し、答えを求める。
例 男の子と女の子は合わせて何人ですか。
この問いの中に含まれる「二数の関係」をつかまなければ、計算ができない。
条件 男の子が3人います。女の子が2人います。
問い 合わせて何人ですか。 → 3+2=5
ちがいは何人ですか。 → 3-2=5
男子は女の子の何倍ですか→ 3÷2=1.5
単に、男の子と女の子がいるだけでは問題にならない。数量的な二数の関係を明らかにすることで演算が決まる。
つまり、4年生までの学習では、「条件」を示しているだけで、単元の学習から予想して式を立てることができていた、というわけである。
これが5年生になると、「問い」まで読まなければ何を求めるのか分からなくなる。
さて、この条件「男の子3人、女の子2人」からかけ算になる問題を作るとしたら、どんな問題ができるだろうか。
小学校では1例だけパターンがある。
男の子が3人、女の子が2人います。男女のペアを作るとしたら、何通りできますか。
これなら、3×2=6 答え6通りである。