立体の指導
4年生の立体の指導(6年生でも使える)である。
頂点、辺、面の指導をするときには、大きめの箱と教室そのものを活用するといい。
箱を見せながら説明する。
「このとがった部分を頂点と言います。三角形や四角形と同じですね。
頂点は全部でいくつありますか。」
教師が数え、子どもも一緒に数える。繰り返すが、教科書の絵ではなく実際の箱がいい。それも大きめの箱がいい。遠くの子どもでもはっきりわかる。
「この教室も大きな直方体だと考えると分かりやすいですね。」と言いながら教室の隅を指さしながら数える。
「頂点は天井に4つ、床に4つ、合計8つです。」
同じことを辺の数でもやってみる。箱で見せて、教室を見せる。指さしながら
「教室を作るときに、床に4本、天井にも4本、そして柱が4本、4×3は12で12本ですね。」
「1本でも足りないと大変なことになります。」というと、子どもも笑う
さらに面でも同じことをする。まず箱で見せる。
「面は、前と後ろで2つ、右と左で2つ、上と下で2つ、合計6つですね。」
教室も見せる。
「教室で言うと、前と後ろで2つ、運動場側と廊下側で2つ、天井と床で2つです。」
「となり合う」「向かい合う」という概念も教室で示すと分かりやすい。隣り合うとは、くっついていることと考えさせる。向かい合う面は対になっているので分かる。前と後ろ、右と左、上と下である。
平行と垂直もイメージしやすい。
「向かい合った面は平行です。もし平行じゃなかったら教室は大変なことになりますね。」
といろいろ例えると子どもたちは「それはそうだ」と笑う。
「床に対して壁が垂直でないのも困ります。」これも笑う。
外から見るという視点と内側から見るという視点の両方で、イメージを補う。