廊下掃除は、その廊下の長さによるが、教室前の廊下程度の長さであれば2人で十分である。
多分やろうと思えば1人でもできるだろうが、そういう編成は少ないだろうから、2人以上で取り組むことを前提とする。
まずほうき係が掃く。
前にも述べたようにごみを集めるのではなく、ペンキを塗るようにごみのない場所を広げていくイメージである。
ぞうきん係の子どもは、バケツに水を汲んで用意する。
ちなみにバケツの水は、半分以下で十分である。大量に水を入れるので、重たいし、廊下に水が飛び散る。
ほうき係の子どもが半分くらいまで行ったら、ぞうきん係の子どももそのあとを追うように拭き始める。廊下の幅が広くて一度に拭けない場合は、半分ずつ分けるといい。2人いるなら、2人並んで一気に終わらせる。
ほうき係が終わりまできてごみを集める。ぞうきん係の子どもたちも追いつき廊下を拭き終わる。そのあと、ほうき係の子どもがほうきとちり取りを片付ける。
その間に、ぞうきん係の子どもは「指ぞうきん」で窓のさんなどを拭く。ほうき係が暇を持て余すようなら、ぞうきんを持ってこさせて「指ぞうきん」の仕事を一緒にやらせてもいい。
終わったらぞうきんをゆすぎ、バケツを片付けて終了。ごみを確実に掃き取り、その上からぞうきんがけをすませ、なおかつ窓枠まで拭いても5分程度である。
これが長い廊下なら、少し順序が変わる。
ほうき係が掃いている間に、ぞうきん係の子どもたちは「指ぞうきん」を先に済ませる。
半分くらい掃き終わったら、床ぞうきんに切り替える。
この辺りの時間調整は、教師が子どもたちの様子を見ながら具体的に示してやるといいだろう。
手が空いている、やることがないという状態を作らないことを第一に考えて、段取りを指導する。
あとは、ごみの集まった様子やぞうきんをかけた後を見ながら、子どもたちの成果を具体的に評価していけばいい。
一度できるようになったらあとはルーティンワークである。
清掃指導ラインナップ
一から十まで教える清掃指導
目標を明確にする清掃指導
本末転倒の清掃指導
清掃指導(ほうきの使い方)
清掃指導(ぞうきんの使い方)
清掃指導(安全な机移動)
清掃指導(机移動の段取り)
清掃指導(廊下掃除の段取り)
清掃指導(教室掃除の段取り)
清掃指導(除草作業と外掃除)
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