もし授業中におしゃべりをしている二人がいたとします。
みんなに聞きます。この二人のうち、悪いのはだれですか。
1 話しかけた人
2 話しかけられた人
3 両方
(挙手させる。おそらく3にあげる子が多いだろう。)
先生は、話しかけた人だと思っています。
みんなもそうでしょう。いくら授業中だからと言っても、隣の人から話しかけられた時に注意したり、無視したりできますか。
悪いかなあと思って、話に乗ったりしませんか。あとから嫌な奴だと思われたくないから、つい話を合わせることなんかありませんか。
自分は話したくないけど、人に合わせてしまうということはよくあることです。
もちろん、注意できる方がいいだろうし、我慢して話をしない方が立派かもしれませんが、いつもそういうわけにはいかないこともあります。
「消しゴム貸して」「いいよ」くらいなら話しているかもしれませんしね。
つまり、授業中におしゃべりがあるということは、初めに話しかけている人がいるということです。
誰も話しかけないのに、おしゃべりが出てくるわけはありません。
もし先生が注意をするとしたら、この一番初めに話しかけた方を注意します。
<補足>
これは悪いことがあれば、どんな時でも注意し我慢しろという、一見正論だが現実的ではない対応への話である。
こういう話は高学年ではかなり納得してもらえる部分がある。
ただし授業中の私語に関しては、独り言やだれかれともなく起こるつぶやきなどもあるから、これだけで完全に消滅するわけではない。特性のある子どもがいる場合も配慮してつかうこと。