体育指導37変則サッカー2

ちょっと邪道なサッカーその2

「3回戦です。

 男子は今まで通りです。

女子は、自分たちのハードル以外のどれに入れても、どちら向きから入れても1点です。」

今までは、男子がハードルの前に立ち、守っておけばよかったが、今回からはそうはいかない。女子にボールが渡ればいつでも得点される危険がある。

また2分ほどして集合。勝ち負けを聞く。少し女子の勝率が上がるが、それでもまだ男子の勝率が高い。

「4回戦です。

 男子は今まで通りです。

 女子はまたどのハードルでもいいです。しかし今度は入れたら5点です。」

 一度入れれば女子が勝ちそうなものであるが、これでもやや男子優勢か、という状態で終わった。学級によって勝率に違いはでるだろう。

「5回戦です。

 今度は男子2名対女子2名でします。」

 男女のペア同士を組み合わせて、2対2を作る。

 戦い方は、これまでのどのパターンから始めてもいい。学級の実態に応じていい勝負になりそうな戦い方でやっていくといい。

 2対2だと、また動きが変わっていく。

 この方法だと、技術の差に関係なく動かざるを得ない。サッカーを習っている男子に積極的に挑んでいく女子の姿をよく見た。

 自分の実践はここまでだが、さらにバリエーションを広げるとするなら、2対2を男女ペアの対戦にし、次はペアを入れ替えてさせる方法などもあるだろう。

 卒業前に、男女が楽しく過ごせて、しかも運動量が多い方法はないかと思って取り組んでみた実践である。

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