バスケットボールの指導 授業の組み立て 導入
第一時だけは導入の時間として設定するのが望ましい。
この場合、チーム編成やルール決めをするのに教室で話すことを第1時と設定する場合もあるが、それは学校の実態に合わせて調整すればいい。
運動場に出て、ボールを扱う一番初めの授業ではボールに慣れることと、シュートの経験をさせることが第一の目的となる。
まず一人に一個ボールを与えて自由に活動させる。動きを見ていれば何となく学級の実態も見えてくるだろう。
次にパスの練習を2人一組でさせる。この時にボールの受け取り方を教えておく。手のひらを広げて両手で受け取ること。怖いと思うと逃げの形になって、指先がボールの方向にむいてします。これが突き指の原因になる。
パス練習は近距離から。バウンドパスや片手パスなども取り入れる。少しずつ距離を伸ばしていくといい。
次にシュート練習。小学校の場合は両手のシュートでいい。経験者には任せておく。ランニングシュートも難しいのでセットアップシュートだけ。
コツは膝を使ってボールに力を送ること。卵を置くようにやさしくゴールに乗せようとするとうまくいく、など指導の言葉はいろいろある。
説明の後、それぞれのゴールで自由に練習させる。ボールは一人一個にして。
学校でのバスケットボールの授業が初めてなら、これだけで第1時を使ってもいいくらいである。高学年で2回目、3回目なら、後半に一度ゲームを入れてもいい。
時間が許せば、このボール慣れの時間をできるだけたくさん取りたい。それだけ後の学習での上達が早くなる。
以前に重点単元扱いという考え方で4年生で12時間の指導計画で行ったことがある。
週3時間でも4週間という長丁場である。この時はバスケットボールが初めての4年生だったが、後半の上達は担任である私でも目を見張るものがあった。経験者もいたが、負けないくらいに攻めや守りで活躍する子どもが出た。またどの子どもも積極的にシュートを打つようになってきた。
単元の時間によってどこまでを目標にするかは大きく左右される。