仲の良さは関係ない

子どもへの言葉

 友だちどうしで、言葉づかいが悪い場合があります。

 とっても仲がいいし、お互いに困っているわけでもないけれど、聞いていると決していい言葉づかいではないというような場合です。

 同じく遊びだと言いながら、たたき合ったり、場合によっては蹴り合ったりしていることもあります。

 お互いに楽しそうにしているから指導しなくていいのかなと思ってしまいます。しかし

 悪い言葉づかいや暴力は、仲のよさとは一切関係なく、いずれにおいてもだめです。

 笑っているから許されるのではなく、だめなものはだめなのです。

 これを放置すれば、遊びの名の下で暴力が容認されます。文句を言えない子どもたちがターゲットになる可能性が高くなります。

 あるいは、初めのうちは互いに遊びであっても、度を過ぎてトラブルになったりします。

 しかし、本来は予防のためではありません。そもそも、冗談であってもだめなものはだめなのです。

 いずれ、やられた子どもたちが訴えにきて、保護者を巻き込むようなトラブルになっても、解決が難しくなります。

 なぜなら、訴えた子どももやり返していたりするからです。

 こうなると、双方の言い分を聞くために時間を遡っていっても、解決の方法が見つかりません。放置していた教師のあり方だけが問われます。

 四月から指導をしておくと、それがルールとして機能します。

「いかなる理由があっても、友だちを蹴ったり、首を絞めたりするようなことは、許しません。されている人が『遊びです』と言っても、先生は認めません。見つけたら厳しく叱ります。」というような指導が必要です。

 もちろん指導に遅すぎることはありません。今からでも間に合います。何気ない会話や休憩時間での子どもたちの行動に目を向けてみてください。

 お互いにたたき合うようなじゃれ合いは、小学校入学までだと思っています。特に高学年の場合、本気で殴ると大けがになります。場合によっては死に至ります。そのときに、ふざけていただけですとは通じない状況になります。

 毅然と指導するのが肝要です。

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