プレゼント

子どもへの言葉

 友だちからプレゼントをもらったとします。そのプレゼントが自分の全くほしくないものだったときに、みんなはどんな態度を取りますか。

 「こんなものもらってもうれしくないし」と目の前で言いますか。
 もらったプレゼントが、必ず自分の好きなものや必要なものだとは限りません。事前に聞いてくれているなら話は別ですが、サプライズだったりすると何をもらえるかはわかりませんよね。

 それでも、受け取ったときには「ありがとう」というべきだと先生は思っています。
 それは嘘をついたことにはなりません。
 その人がプレゼントをくれたということは、、選ぶために時間と取ってくれて、何がいいか一生懸命考えてくれて、お金をだしてくれているかもしれません、きっとよろこんでくれるとうれしいなとおもっているはずです。

 「気にった品物が手に入ってうれしい。」ではないのです。
 「自分のためにプレゼントを贈ろうと思ってくれた、その気持ちにありがとう」なのです。

 プレゼントを前にして、品物に意識が向いているのか、それとも相手の心に目が向いているのかで、出てくる言葉は違ってきます。
 相手の心を理解しようとする想像力も必要ですよね。

<補足>

 これもリスペクトの一つである。

 プレゼントだけでなく、手紙やお祝いの会など、あらゆるところに通じる話である。

 言葉のやりとりで体裁を整えることを教えるのではなく、贈り物の向こうに何を見るべきかということを教えるための話である。

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