子どもが暑さで疲れているとき「先生、勉強きついです~」などと言ってくることがある。
こんなとき
「まったく賛成、異議なし」
と答えることが多い。賛成したからと言って授業をやめるわけもないことは、子どもも分かっている。
金曜日の6時間目
「みんな、あと1時間がんばったら終わりだ!」
と教師から言う。しかめっ面しても、笑顔でいても1時間は1時間、教師から「あと1時間、がんばろう」と言われた方が子どももすっきりする。給食前の4時間目にも使える。
冬、窓に突然雪が見える。子どもたちは雪が気になって仕方がない。
「今から1分間、窓を開けて雪を見ていいよ。」
寒いのに喜んで雪を眺めている。声をかけたら、本当に1分で子どもたちは席に戻る。
雨で体育が中止になったとき、ふてくされる子どもが多数いる中で
「そんなこと言っても、先生の力ではどうしようもありません。(子どもも分かっている。)
空のバカヤローって言っておいてください。」
と冗談で言っていたら休み時間に本当にやっていた子どもが数名。(小声だけど)
ちなみに体育がなくなってラッキーと思っている子どももいる。
「ねえ、中には体育がなくなってラッキーと思っている人もいるでしょう。」
というとうなずく子ども数名。
どちらにしても子どもの希望や教師の都合では変えられないことは、子どもも分かっているのだから、気持ちに寄り添うことはできる。
子どもから質問が来る。
「先生、赤鉛筆の代わりに赤ボールペン使っていいですか。」
「もちろん、だめです。」
とさわやかに返す。
この「もちろん、だめ」という返事は、周りの子どもに意外にうける。