公務員でいいじゃないか
教師自身が働き方改革を訴えるときに「公務員だからぜいたく言うな。」と批判されるのではないかと気持ちになる場合がある。(ならない人は、そのままでいい。)
なんだかんだ言っても、給料は安定しているし、ボーナスは出るし、育児休業などもそれなりにあるし、それに何と言っても夏休みもあるじゃないか・・・と、世間からはいいように思われていないという感覚である。(夏休みについては、私も機会があるごとに誤解をはらしてきた。)
もっと大変な仕事だってあるんだから、自分たちだけ権利をふりかざすな、と言われているような感覚である。
結論から言えば、開き直っていい。
いや、どの仕事であっても、民間でも公務員でも、開き直っていい。
はっきり言えば、日本中のほとんどの仕事が決して納得のいく労働条件にあるわけではない。人手不足で疲弊している仕事も本当にたくさんある。
だから、声を上げられるところから、どんどん上げていくべきなのである。
どこかの仕事が変化していけば、それが社会に広がることで、今までの常識が少しずつでも変化していく。
「大変なんだから、みんなでがまんしよう。」ではない。
「大変なんだから、変えられるところから一歩でも前進しよう。」なのである。
学校教育という仕事は、民間企業風に言えば「巨大産業」である。全国への展開規模、働く人の人数、かけられている予算など、これを民間でやろうと思えば、とてつもない大きさになる。
その学校現場が「働き方改革」に成功すれば、社会へのインパクトも大きい。社会を動かすきっかけにもなるはずである。
「自分たちだけ楽しやがって。」と批判されたら「自分たちのためだけでなく、社会全体を変えるための大切な一歩です。」と胸を張ろう。
それもまた公務員としての役割の一つだと私は思っている。